Uターン転職が良いとは限らない

Uターン転職というのをご存じだろうか。現在は都市部への一極集中と言われるように、地方から都会へ上京して就職することが多い。
しかし、全ての人が都会に馴染めるとは限らない。都会の生活に疲れ、出身地に戻って仕事をする人もいる。
文字通り地方から都会へ、そして都会から地方へとUターンする形になる。このような転職をUターン転職と呼ぶのである。同様に、都会の出身者が地方に転職することをIターン転職、地方から都会に上京した人が出身地以外の地方に転職することをJターン転職という。この3つをUJIターン転職と一括りにすることもある。
地方創生の観点から、このような転職方法が注目を集めている。地方自治体が斡旋していることもあり、地方へ転職している人が増えているのである。

しかし、Uターン転職がよいことばかりとは限らない。安易な転職を後悔している人がいるのも事実である。顕著な問題は賃金の低下である。
地方のほうが労働単価が低いうえに、転職は給与が下がりやすいものである。もちろん地方と都市部では物価が違うのだが、地方のほうが安上がりだとは限らない。
明確なメリットとして挙げられるのが住居費、すなわち土地の単価のみである。インフラが整備されていないため、交通費はかさみやすく、車がなければ生活できないと言われている地方も少なくない。このように、地方だと出費が増えるケースも多いのだ。

加えて、地方の企業がホワイトだとは限らない。低賃金でハードワークを課せられる可能性にも、目を向けておいたほうがいいだろう。

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